サル社会に「女性の時代」 大分、初めて雌がトップに

B群のトップに立った雌ザル「ヤケイ」=6月、大分市(高崎山自然動物園提供)

 野生ニホンザルの餌付けで知られる大分市の高崎山自然動物園は30日、9歳の雌ザル「ヤケイ」が、高崎山に生息するB群(677匹)のトップに立ったと発表した。同園で就任式が行われ、園のスタッフは「サルの社会にも女性トップの時代が来た」と歓迎した。

 園によるとヤケイは2月末ごろ、2位の雄ザルからの求愛を後ろ盾に力を誇示し始め、序列上位の雄ザルたちから恐れられるように。6月下旬には雄のボス「ナンチュウ」(推定31歳)とのけんかで優位に立った。その後の観察で、ナンチュウがヤケイを見ると逃げる様子を確認。ヤケイ優位と判定した。


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