安倍前首相の不起訴不当 検審議決、特捜部が再捜査へ

「桜を見る会」で招待客と歓談する安倍首相(中央)=2019年4月、東京・新宿御苑

 安倍晋三前首相の後援会が「桜を見る会」前日に主催した夕食会の費用補填問題で、東京第1検察審査会は30日までに、公選法違反容疑などで告発され不起訴(嫌疑不十分)となった安倍氏について、一部を「不起訴不当」と議決した。15日付。検審は付言として「首相だった者が、秘書がやったことだと言って関知しない姿勢は国民感情として納得できない。疑義が生じた際は、きちんと説明責任を果たすべきだ」と求めた。東京地検特捜部が再捜査し、改めて処分を決める。

 安倍氏は国会内で記者団に「検察当局の対応を静かに見守りたい」と話した。


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