新井が「金」、向は3回戦敗退 柔道・28日

女子70キロ級決勝 オーストリアのミヒャエラ・ポレレス(下)を攻める新井千鶴。金メダルを獲得した=日本武道館

 柔道女子70キロ級の新井千鶴は決勝で今年の世界選手権3位のポレレス(オーストリア)に優勢勝ちし、初出場で金メダルを獲得した。準決勝は16分超の熱戦の末にタイマゾワ(ROC)に一本勝ちした。

 この階級で2016年リオデジャネイロ五輪の田知本遥に続く頂点。今大会の女子では52キロ級の阿部詩に続く2個目、男子を合わせると6個目の金メダルとなった。

 男子90キロ級で初出場の向翔一郎は3回戦敗退。世界ランキング3位のトート(ハンガリー)に延長で一本負けした。27日までの全4階級を制していた日本男子で、初めてメダルを逃した。ベカウリ(ジョージア)が初出場で金メダル。

 新井千鶴の話 何度もくじけそうになったが、信念をぶらさずここまでやってきて、結果がしっかりついてきて本当によかった。家族が一番の味方。どんな時も、千鶴は強いと言い続けてくれた。この舞台に立つために、自分が一番になるんだという思いで一年一年、積み上げてきた。そういう自分に悔いだけは残したくないと思い、気持ちで闘った。


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