「ベラルーシは大惨事に」と訴え 反政権派のノーベル賞作家

アレクシエービッチさん

 昨年のベラルーシ大統領選の不正を訴えて反政権派組織の幹部を務め、現在は国外滞在中のノーベル賞作家アレクシエービッチさん(73)が27日、今年刊行した共著書を巡るオンライン研究会に参加し、同国の現状について「恐らく数十万人が国外に逃れ、数十の新聞や雑誌が廃刊に追い込まれた。『人道的な大惨事』だ」と訴えた。

 ルカシェンコ大統領が6選を果たした昨年8月以降に全国で広がった反政権運動を、国民が長年の沈黙を破って独裁者に意思表示した「革命」と表現。暴力ではなく平和的に政権移譲を求めた運動の正当性を訴え、多くの運動家らを逮捕した政権側の「弾圧」を批判した。


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