塩漬け梅、天日干し本格化 夏の風物詩、和歌山南部

塩漬けにされていた梅の天日干し作業をする小芝鉄也さん=23日午前、和歌山県田辺市

 「南高梅」の一大産地の和歌山県南部で今年収穫され、塩漬けにされていた梅の天日干し作業が本格化した。梅をたくさん載せた板が農家の庭先にずらりと並べられ、夏の風景を彩っている。

 田辺市の農家小芝鉄也さん(54)は梅雨開けを待って天日干し。まんべんなく日が当たるよう梅を時折ひっくり返す。黄色っぽい実が3、4日ほどすると赤みがかり、表面に塩が噴き出して仕上がる。地元の農協に出荷し、主に梅干しとなる。

 今年の梅は平年より小粒だが、収穫量はやや多い。新型コロナウイルス禍が続くが、小芝さんは「ウメは免疫機能を高めるとされる。もっと食べてほしい」と期待する。


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