2021年7月23日 17:05 | 無料公開
塩漬けにされていた梅の天日干し作業をする小芝鉄也さん=23日午前、和歌山県田辺市
「南高梅」の一大産地の和歌山県南部で今年収穫され、塩漬けにされていた梅の天日干し作業が本格化した。梅をたくさん載せた板が農家の庭先にずらりと並べられ、夏の風景を彩っている。
田辺市の農家小芝鉄也さん(54)は梅雨開けを待って天日干し。まんべんなく日が当たるよう梅を時折ひっくり返す。黄色っぽい実が3、4日ほどすると赤みがかり、表面に塩が噴き出して仕上がる。地元の農協に出荷し、主に梅干しとなる。
今年の梅は平年より小粒だが、収穫量はやや多い。新型コロナウイルス禍が続くが、小芝さんは「ウメは免疫機能を高めるとされる。もっと食べてほしい」と期待する。