網走沖でミンククジラ初水揚げ 商業捕鯨再開3年目

初水揚げされたミンククジラ=24日、北海道網走市(同市提供)

 北海道網走市で24日、ミンククジラが初水揚げされた。網走沖では昨年、8月に始めた漁が高い海水温などが原因で不振だったため、今年は捕鯨業者が時期を早めた。商業捕鯨は再開3年目で、水産庁によると、今年のミンククジラの捕獲枠は120頭。網走沖では7月末までに33頭の捕獲を目指す。

 市によると、鮎川捕鯨(宮城県石巻市)と地元の下道水産の計2隻が操業。午後5時すぎ、沖合約25キロで体長5・4メートル、重さ1・4トンの雌のミンククジラを捕獲した。

 市内で解体して肉は競りにかける予定で、鮎川捕鯨の伊藤信之社長は「安心安全な鯨肉を全国に届けたい」と意気込んだ。


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