表現の不自由展、東京開催を延期 会場移転にめど立たず

「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」。中央が「平和の少女像」=2019年10月、名古屋市

 愛知県の国際芸術祭で抗議が殺到し2カ月中断した企画展「表現の不自由展・その後」の東京開催を予定していた実行委員会は24日、街宣車の抗議を受け余儀なくされた会場移転にめどが立たないとして、25日の開幕を当面延期すると発表した。

 10日にいったん内定した新会場がその後、「近隣への迷惑がかかる」として一転、貸し出しを拒否した。7月の名古屋市、大阪市での展示終了後の開催を目指し、新たな会場探しを続けるという。

 東京展は「表現の不自由展・その後 東京EDITION」と題し、従軍慰安婦を象徴する「平和の少女像」など内外の作家の作品を展示、7月4日に閉幕予定だった。


  • LINEで送る