感染拡大なら五輪継続困難 観客上限1万人「厳しい」

 政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長ら専門家有志は18日、東京五輪・パラリンピックについて、無観客が最もリスクが低く、望ましいとする提言を発表した。尾身氏は記者会見で、最近までの大阪のような感染拡大が東京などで生じれば「五輪を続けるのが難しくなる」との認識を示した。同席した専門家の一人は観客の上限について「1万人を想定するのは東京の状況を考えると厳しい」と述べた。

 尾身氏は提言を作る過程で「当初、東京五輪開催の有無を含め検討してほしいという文言があった」とも話した。菅義偉首相が先進7カ国首脳会議で開催を表明したため、削除したという。


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