JR西の真鍋会長退任 来島副会長も、後任置かず

JR西日本の真鍋精志会長

 JR西日本は19日までに真鍋精志会長(67)と来島達夫副会長(66)が退任する人事を発表した。6月23日付で後任の会長、副会長は置かない。新型コロナウイルス感染拡大で主力の鉄道事業を中心に業績が悪化する中、意思決定を迅速にし経営の立て直しを急ぐ。現在15人いる取締役は13人に減ることになる。

 真鍋氏は相談役に就き、関西経済連合会の副会長は引き続き務める見通し。来島氏は顧問に就任し、尼崎JR脱線事故の経験などを踏まえた助言を行う。

 JR西の21年3月期連結決算は、コロナ禍で純損益が2332億円の赤字(前期は893億円の黒字)で民営化以降最大の赤字となった。


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