台風の専門家、最新の研究報告 減災狙い、発電利用も

 台風の専門家が最新の研究成果を報告するオンラインシンポジウム「台風列島日本の未来2050〜攻めの防災に向けて〜」が15日開かれた。台風を制御して被害を抑え、エネルギー源としての利用も目指す産学合同研究「タイフーンショット」計画が紹介された。

 計画を説明した横浜国立大の筆保弘徳教授は「台風のメカニズムについて理解が進み、コンピューターで高精度シミュレーションも可能になった。研究を進める状況が整いつつある」と話した。

 台風制御の例として、大量の氷を航空機から数日にわたって台風の目に投入すれば、冷却効果で勢力がわずかに弱まる想定を紹介した。


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