全国で90%以上が変異株に 重症化リスクは1・4倍

新型コロナウイルス感染症対策を助言する専門家組織の会合を終え、記者会見する座長の脇田隆字・国立感染症研究所長=12日午後、厚労省

 国立感染症研究所は12日、ほぼ全国的に90%以上が感染力が強い「N501Y変異」を持つ新型コロナウイルスに置き換わったとする分析結果を厚生労働省で開かれた専門家組織の会合で報告した。変異株で重症となるリスクが従来株に比べ1・4倍高い可能性があることも分かった。

 新型コロナ対応の緊急事態宣言が延長期間に入った12日、国内では、新たに報告された新型コロナウイルス感染者が7千人を超えた。7千人台は今月8日以来。専門家組織の会合に先立ち、政府の対策分科会の尾身茂会長は衆院厚労委員会で、全国の感染状況について「一進一退の状況だ」と述べた。


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