2021年5月12日 19:54 | 無料公開
10日、オーストラリア・シドニーで、新型コロナウイルスワクチンの集団接種の準備をするスタッフ(ロイター=共同)
【ジュネーブ共同】新型コロナウイルスへの対応を検証した世界保健機関(WHO)の独立委員会は12日、最終報告を公表し、感染拡大を防げなかったのは国際機関や先進国などの「国際的な政治指導力が欠如していた」ためだと指摘。次のパンデミック(世界的大流行)に備えるため、大規模資金を拠出できる首脳級理事会の新設や、枠組み条約の制定など、新たな国際制度の確立を提言した。
9月からの次期国連総会で政治宣言を採択し、各国首脳が世界規模で危機対応に当たる「保健脅威理事会」を設立、緊急時に最大1千億ドル(約11兆円)を拠出できる新たな資金機構の管理を担わせることを求めた。