2021年5月12日 19:26 | 無料公開
オンラインで記者会見するKNT―CTホールディングスの米田昭正社長=12日
近畿日本ツーリストを傘下に持つ旅行大手のKNT―CTホールディングスが12日発表した2021年3月期連結決算は、純損益が284億円の赤字(前期は74億円の赤字)だった。赤字は2年連続で、13年のKNT発足以降、最大額となる。21年3月末時点で負債が資産を上回り、96億円の債務超過となった。
同時に親会社の近鉄グループホールディングスなどを引受先とした第三者割当増資により、400億円の資本支援を受けると発表した。KNTが発行する優先株を、三菱UFJ銀行や三井住友銀行を含めた計3社が引き受ける。6月末の払い込み完了後、債務超過が解消する見通しを示した。