百貨店売上高2〜3割減 コロナ前比、臨時休業響く

 大手百貨店4社が6日発表した4月の既存店売上高(速報)は、新型コロナウイルス流行前の2019年4月と比べて約2〜3割減少した。今年4月25日に4都府県で発令された緊急事態宣言を受け、対象地域にある店舗で一部売り場を除いて臨時休業していることが響いた。

 段階的に全国へ拡大された緊急事態宣言下で各社が食品売り場以外を休業した20年4月との比較では、約2・9〜4倍といずれも大幅に増えた。20年4月は休業の店舗数や日数が多く、その反動で改善した。ただ今回の緊急事態宣言が延長されれば、収益に一段と打撃となる見通しだ。


  • LINEで送る