ワールドの赤字、過去最大に コロナで店舗の臨時休業響く

ワールド本社ビル=2019年、神戸市

 アパレル大手のワールドが6日発表した2021年3月期連結決算は、純損益が171億円の赤字(前期は80億円の黒字)に転落した。赤字幅は会社設立以来、最大。新型コロナウイルス感染拡大に伴い、百貨店などに入る店舗を臨時休業するとともに、人員削減や収益性の低いブランド廃止などの構造改革費用として138億円を計上したことが響いた。

 売上高に当たる売上収益は前期比23・7%減の1803億円だった。既存店売上高は31・9%減で、特に1度目の緊急事態宣言が発令された昨年4〜5月の落ち込みが大きかった。インターネット通販は好調だったが、店舗販売の減収分を補いきれなかった。


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