最大消費地へコメ輸出本腰 対中国、現地企業と提携

中国・深センのスーパーマーケットで売られる木徳神糧の日本産米=1月(同社提供)

 国内消費の減少が続くコメ市場で新たな需要を開拓しようと、JAグループや卸売業者が中国へのコメ輸出に本腰を入れ始めた。長粒種も含む中国のコメの年間消費量は1億4千万トンと世界最大で、日本の約20倍。日本食ブームも背景に、業界は現地企業との提携やニーズの高い贈答用に注力するなどして高価格帯での食い込みを加速させている。

 JAグループで輸出事業を手掛けるJA全農インターナショナルは4月、中国最大級の穀物商社、中糧集団(コフコ)にコメを供給すると発表した。コフコが立ち上げた輸入米の新ブランド向けに新潟県産コシヒカリが採用され、6月から小売店などで販売する。


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