幅広い年代で体力低下、自粛影響 運動機会減か、20年度調査

体力・運動能力調査について解説する順天堂大の内藤久士教授(右)=23日午後、東京都内

 スポーツ庁は23日、2020年度の体力・運動能力調査の結果(速報値)を公表した。体力テストの結果を点数化した合計点が、中高生から高齢者までの大半の年齢層で前年度よりわずかに減少し、幅広い世代で体力の低下が見られた。新型コロナウイルス感染拡大による自粛で、運動機会が減ったことが影響した可能性がある。

 調査は昨年6〜11月、6〜79歳の男女8431人に実施。対象者は前年度の15%にとどまり、スポーツ庁は「数が少なく、以前と単純比較できない」と説明。一方、調査に協力した順天堂大の内藤久士教授は「コロナによる生活スタイルの変化が影響したと考えられる」とした。


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