日本郵政、豪子会社の一部売却 損失674億円

オンラインで記者会見する日本郵便の衣川和秀社長=21日午前

 日本郵政は21日、経営難が続くオーストラリアの物流子会社トール・ホールディングスの貨物輸送事業を約7億円で現地の投資ファンドに売却すると発表した。関連する損失として2021年3月期連結決算に674億円を計上する。

 トールは郵政子会社の日本郵便が15年に約6200億円で買収。貨物輸送事業は20年3月期の営業損益が約75億円の赤字だった。郵政は昨年11月、事業の売却方針を発表していた。

 日本郵便の衣川和秀社長は21日にオンラインで記者会見し「新型コロナ感染拡大などで事業環境は厳しい。特に業績悪化が続いている貨物輸送事業の売却が最善と判断した」と語った。


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