漁船転覆、夫婦死亡 岡山・笠岡市沖

岡山県笠岡市沖で転覆した漁船=10日未明(水島海上保安部)

 10日午前0時50分ごろ、岡山県笠岡市白石島北方の海上で操業中の漁船から「底引き網漁船が転覆している。乗っていた2人は見当たらない」と118番があった。水島海上保安部の巡視艇などが捜索したところ、現場付近で船長の奥野恵三さん(60)を、船内で妻の真美さん(58)を発見し、その後2人の死亡が確認された。

 同保安部によると、転覆したのは小型漁船「優生丸」(4・99トン)。9日夜に笠岡市の北木島を出港した。別の船と衝突した痕跡はないという。巡視艇が到着した10日午前2時10分ごろの現場付近の視界は良好で、風速は約5メートル、波の高さは約30センチだった。


  • LINEで送る