みずほ、デジタル口座移行を延期 ATM障害で、経費削減つまずく

 みずほ銀行は5日、1年以上記帳がない既存口座を、紙の通帳を原則として発行しないデジタル口座に一括で切り替える作業について、当面は見合わせると発表した。切り替え作業の負荷の見誤りが、先月28日に発生した現金自動預払機(ATM)の障害の原因になったため。紙の通帳の発行を減らして経費を削減するデジタル化の取り組みは出だしでつまずいた。

 デジタル口座は「みずほe―口座」として1月に取り扱いを始め、紙の通帳からインターネット上で出入金を確認できる「デジタル通帳」への切り替えが基本となる。

 紙の通帳は1口座当たり年200円の印紙税がかかり、銀行の重荷となってきた。


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