バンクシー、刑務所の保存訴え? 英で取り壊し議論、壁に新作

 【ロンドン共同】正体不明の芸術家バンクシーが4日、写真共有アプリ「インスタグラム」で新作を公表した。文化施設として活用するべきか、取り壊すべきかの議論がわき起こっている英国の旧刑務所の外壁に、ロープ状のもので脱走を試みる受刑囚を描いており、建物保存派への賛同を示したとみられる。

 2013年に閉鎖された旧刑務所は、過去に詩人のオスカー・ワイルドが収監されていたことで知られる。「脱出を創出」と題された約3分の動画の中で、作業や完成作品を紹介。作品中の受刑囚は、タイプライターがはき出した1枚続きの長い紙をロープに見立てており、ワイルドを描いたとの見方もある。


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