顔との隙間なくせば1枚でも効果 不織布マスク、富岳で予測

左から、隙間がある状態の不織布マスク、鼻と頬に密着させた不織布マスク、不織布マスクとウレタンマスクの二重で、それぞれ咳をした時の飛沫の飛び方(理研・豊橋技術科学大・東大提供)

 スーパーコンピューター「富岳」で新型コロナウイルス対策を研究する理化学研究所のチームは4日、会話の際などに口から出る飛沫の飛散シミュレーションや実験に基づき、不織布マスクは鼻に当たる部分のワイヤを曲げて顔との隙間ができないように着ければ、二重マスクと同等の飛散防止効果が見込めるとの解析結果を発表した。

 また、マスクをせずに歩きながら話している人の後ろには飛沫が広い範囲で浮遊することが分かった。周囲に感染させる可能性を減らすため、外でもマスク着用を推奨。防御のためには人の斜め後ろを歩くか、止まっている際より広い3メートル以上の距離を取ることを提案した。


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