不正入試「違法な性差別」と主張 聖マリ医大側、請求棄却求める

 川崎市の聖マリアンナ医科大の入学試験で、女性であることを理由に不当に減点され精神的苦痛を受けたとして、元受験生の女性4人が大学に計約1680万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が1日、東京地裁(小川理津子裁判長)で開かれた。原告側代理人は「女性合格者を少なくする意図の下、あからさまな差別が連綿と続いた。このような入試は全体として違法だ」と意見陳述した。

 大学側は「一律に女子受験生を不利益に取り扱ったことはない」と主張し、請求棄却を求めた。

 訴状によると、聖マリ医大は出願書類に記載された性別などによって男女間で18〜80点の差をつけたなどとしている。


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