2021年1月23日 21:23 | 無料公開
鳥インフルエンザの防疫対策本部で発言する野上農相(左)=23日午後、農水省
野上浩太郎農相は23日、各地で相次ぐ鳥インフルエンザの発生を受け、養鶏農家などが国の衛生管理基準を順守しない場合、事業者名を公表するよう都道府県に指示する方針を示した。農林水産省内で同日午後開いた防疫対策本部で明らかにした。感染拡大防止に向け、養鶏農家の衛生管理を徹底する狙い。
農水省によると、基準を順守しない事業者名の公表は、昨年7月施行の改正家畜伝染病予防法に基づく。実際に適用すれば初めてのケースになる。野上氏は対策本部で「発生件数、殺処分数が過去最大になっている。法律による措置を厳格に適用する」と話した。
今季の発生はこれまで計16県、計38例。