被爆者「日本政府は早く批准を」 核兵器禁止条約が22日発効

日本外国特派員協会での記者会見で、被爆体験を証言する日本被団協の児玉三智子事務局次長=21日午前

 核兵器禁止条約が22日に発効するのを前に、日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の児玉三智子事務局次長(82)が21日、東京の日本外国特派員協会で記者会見し「核兵器が違法化される。こんなにうれしいことはない」としつつ「日本政府は条約に背を向けたままで残念。一日も早く署名・批准するよう求める」と述べた。

 米ニューヨークの国連本部での条約制定交渉では、被爆者が悲惨な体験を証言し、核兵器廃絶を訴えた。被団協の呼び掛けで2016年に始まった全ての国に条約参加を求める「ヒバクシャ国際署名」は昨年末までに1370万2345筆が集まり、今月、国連に目録が提出された。


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