不敬の疑いで野党元党首を告発 タイ、ワクチン巡り王室侮辱か

タナトーン氏(共同)

 【バンコク共同】タイ政府は20日、解党処分になった野党「新未来党」のタナトーン元党首(42)について、不敬の疑いで捜査当局に告発した。新型コロナのワクチン調達を巡り、王室が不当な利益を得ていると誤解させる言動があったとしている。不敬罪で有罪になると、1件につき最高で禁錮15年が科せられる。

 新未来党は若者の絶大な支持を集めたものの、違法な政治資金があったとして昨年2月に解党された。学生らがこれに抗議し、反体制デモのきっかけになった。デモは不敬罪廃止を含む王室改革を求めている。

 政府はネット上で虚偽情報を流したコンピューター犯罪法違反容疑でも告発した。


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