救急搬送困難、全国で3317件 7週連続増、病床逼迫が要因か

 全国52の消防本部などで急病人らの搬送先がすぐに決まらない「救急搬送困難事案」が11〜17日の1週間に3317件あり、7週連続で増加したことが19日、総務省消防庁の集計で分かった。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、病床の逼迫状態が続いているのが要因とみられる。

 コロナ禍となった昨年4月以降で最多だった前週(4〜10日)から610件増加。前年同期比は2・17倍だった。

 総務省消防庁は、医療機関に受け入れ可能かどうか4回以上照会し、救急隊の現場到着から搬送開始まで30分以上かかった場合を「救急搬送困難事案」と分類し、52の消防本部などに報告を求めている。


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