2021年1月16日 00:18 | 無料公開
15日、オランダの議会を後にするルッテ首相=ハーグ(ロイター=共同)
【ブリュッセル共同】オランダのルッテ首相は15日、ウィレム・アレクサンダー国王に辞表を提出、内閣は総辞職した。税務当局が約1万世帯から育児手当を不当に返還させていたことが発覚し、責任を取った。ロイター通信などが報じた。ルッテ氏は「ひどい誤り」があったと認めた。
オランダでは任期満了に伴い3月17日に下院選を予定しており、勝利が有力視されていたルッテ氏の与党に打撃となった。
先月発表された議会調査報告によると、税務当局は2013〜19年に「育児手当を不正に請求した」などと約1万世帯を誤って告発し、多くの家庭が数万ユーロ(数百万円)の返還を余儀なくされた。