後発途上国の貧困、深刻に 新型コロナ影響、30年で最悪

 【ジュネーブ共同】国連貿易開発会議(UNCTAD)は3日、途上国の中でも特に発展の遅れた後発発展途上国(LDC)47カ国についての報告を発表した。2020年の国内総生産(GDP)が2・6%減となるなど、過去30年間で最も深刻な状況となる見通しとしている。

 新型コロナウイルス流行に伴う社会・経済活動の規制の影響で、1日1・9ドル(約198円)未満の極貧状態で生活する人口は20年、LDCだけで3200万人増えて3億7700万人に上る。極貧率は32・5%から35・7%に上昇する見通し。

 47カ国中、約3分の2はアフリカ諸国が占めている。


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