福島第1原発「更地に戻して」 立地2町長、廃炉完了後に

東京電力福島第1原発

 東京電力福島第1原発が立地する福島県大熊町の吉田淳町長と双葉町の伊沢史朗町長が2日までに共同通信の取材に応じ、ともに第1原発の廃炉完了後は「更地に戻すべきだ」との見解を示した。政府と東電の工程表では、2041〜51年を目指す廃炉完了時の具体的な姿を示していない。更地にするには溶融核燃料(デブリ)の取り出しや、推計780万トンもの廃棄物の処分など難題が多く、地元の意向をどう反映させるか注目される。

 吉田氏は「事故が起きた発電所であっても最後は更地に戻して終わりにしてほしい」、伊沢氏は「元の姿になっているのをイメージしている」と述べた。


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