7〜9月期経常利益28・4%減 7〜9月、コロナ影響で改善鈍く

大手企業の本社が集積する東京・丸の内=8月

 財務省が1日発表した2020年7〜9月期の法人企業統計は、金融・保険業を除く全産業の経常利益が前年同期比28・4%減の12兆3984億円で、6四半期連続のマイナスとなった。減少幅は、4〜6月期の46・6%減から縮小。緊急事態宣言が5月に全面解除され、経済活動が再開したことを反映したが改善は鈍く、新型コロナウイルス流行を受けた企業業績の落ち込みが続いている。設備投資も10・6%減の10兆8006億円で、2四半期連続のマイナスだった。

 製造業の経常利益は27・1%減の4兆1588億円。自動車などの輸送用機械が38・8%減と落ち込み、化学も17・5%減だった。


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