日航、介護で8割勤務を容認 客室乗務員に来春から

 日本航空は30日、介護をしながら働く客室乗務員に対し、希望すれば勤務時間と給与を従来の8〜9割に抑える制度を来年4月から創設する方針を固めた。日航は新型コロナウイルスの流行による大幅減便で苦境にあるが、将来の航空需要復活を見越し、働きやすい環境を整えて離職を防ぐ。

 小学校1年生以下の子どもを育てる客室乗務員には今年4月から6割勤務も選べる仕組みを導入しているが、対象学年を小学校3年生までに引き上げる。

 日航はこれまで、妊娠や出産を機に地上職で働けるようにするなど、女性が大半を占める客室乗務員の離職防止を図ってきた。介護に伴う時短制度はこれまでなかった。


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