CO2濃度、依然上昇傾向 コロナで排出減も、WMO

新型コロナウイルス感染拡大の影響で閑散とした北京市内の道路=2月16日

 【ジュネーブ共同】世界気象機関(WMO)は23日、地球温暖化を引き起こす大気中の二酸化炭素(CO2)の世界平均濃度が2019年に410・5ppmとなり、観測史上最高を更新したと発表した。新型コロナウイルスの感染拡大を受けた社会・経済活動の停滞で20年はCO2排出減が見込まれるが、大気中濃度は依然として上昇傾向が続くと予測している。

 19年のCO2の大気中濃度は前年比で2・6ppm上昇し、過去10年平均の2・37ppm増を上回った。20年のCO2排出量は前年比4・2〜7・5%減と予想されるが、世界平均のCO2濃度を下げるまでには至らない。


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