熊本県知事が五木村訪れ謝罪 水没予定地「翻弄した」

熊本県五木村役場で謝罪する蒲島郁夫知事=23日午後

 熊本県の蒲島郁夫知事は23日、球磨川支流の川辺川でのダム建設容認に関し、水没予定地の同県五木村を訪問し、村役場で木下丈二村長らに「深くおわび申し上げる」と述べ、ダム計画が村を翻弄したことを謝罪した。

 当初のダム計画では、五木村の中心部は水没予定地となっている。計画は過疎化を加速させ、1960年代に6千人いた人口は約千人に減った。

 蒲島氏は19日「村民や地域を翻弄し続けてきたことへのおわびを直接伝えたい」と言及。木下氏は「総合的な対応をお願いしたい」とのコメントを出していた。

 蒲島氏は2008年、建設反対を表明。翌年、当時の民主党政権が中止方針を示した。


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