魚箱、ティッシュケースに サンマ不漁で発案、人気に

「魚箱」を模したティッシュケース。奥はヨシザワ木材の吉沢克弘社長=5日、北海道根室市

 北海道根室市の「ヨシザワ木材」が、水揚げした魚を入れる木製の「魚箱」を模したティッシュケースを売り出した。今では発泡スチロール製が一般的だが、耐久性などの理由で木製も根強い人気がある。だが、近年のサンマ不漁で売れ行きが悪化。苦肉の策で生み出した商品だが、7月の販売開始以降約2千箱が売れている。

 魚箱と同じく、板を組み合わせて丁寧にくぎで打ち込まれている。側面に「さんま」と大きく書かれ「ねむろ」の文字やサンマのイラストなどが並ぶ。ティッシュケースとしては珍しいレトロなデザインで、購入した客からは「根室らしさが分かるお土産でうれしい」などと好評だ。


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