金沢・兼六園で「雪づり」始まる 北陸、冬の風物詩

金沢市の兼六園で始まった「雪づり」の作業=1日午前

 日本三名園の一つ、兼六園(金沢市)で1日、北陸の冬の風物詩「雪づり」の作業が始まった。湿った雪の重みから樹木を守るため、枝に縄を円すい状に張って冬に備える。雪づりが施された樹木の姿は3月中旬まで楽しめる。

 作業は高さ約10メートル、幅約26メートルと国内随一の枝ぶりを誇る「唐崎松」から開始。高さ約14メートルの柱によじ登った庭師が縄を投げ下ろし、受け取った別の庭師が枝に結び付けた。観光客らは伝統の技術に感心した様子で見入っていた。

 延べ約500人の庭師や造園業者が、12月中旬までに、マツやツツジなどに約800カ所で雪づりを施す。


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