米政府、親子の日本移送を要請 ゴーン被告逃亡手助け

 【ニューヨーク共同】米政府は30日、元日産自動車会長カルロス・ゴーン被告の保釈中の逃亡を手助けしたとして拘束された米国人親子2人に関し、日本への移送手続きを再開するよう裁判所に要請した。米政府がマサチューセッツ州の連邦地裁に提出した文書で明らかになった。

 米国務省は27日付で日本への引き渡し承認を決定したが、弁護側が異議を申し立て、地裁は29日に移送を一時差し止める判断を出した。

 2人は陸軍特殊部隊グリーンベレーの元隊員マイケル・テイラー容疑者(60)と息子ピーター容疑者(27)。東京地検特捜部が犯人隠避などの容疑で逮捕状を取り、米当局が5月に拘束した。


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