日本規格の線路、撤去完了 サハリン、ロシア幅に改修

 【モスクワ共同】第2次大戦終結まで南部が日本領だったロシア極東サハリン(樺太)で31日までに、日本統治時代に敷設された規格の線路の撤去が終了した。総延長約800キロに及ぶサハリンの線路は日本規格の狭軌(1067ミリ)からロシア規格の広軌(1520ミリ)に全面改修された。

 日露戦争(1904〜05年)の結果、北緯50度以南の樺太を譲与された日本は、本土と同じ狭軌で鉄道網を整備。旅客のほかに石炭や木材、軍事物資などを輸送した。

 第2次大戦の終戦直前に南樺太に侵攻した旧ソ連は、日本が残した鉄道インフラの使用を終戦後も続け、北部にも線路を延伸した。


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