新幹線車いす席増、来年7月から 新車両は義務化

車いすスペースを6席に増やした東海道新幹線の試験車両=8月

 国土交通省は30日、全ての新幹線普通車で車いすスペースを増設するため、バリアフリー基準を定めた省令を改正した。東海道新幹線の「N700S」は6席、北海道・東北や北陸などは4席に増やす。来年7月1日以降に導入される新車両には基準への適合を義務付け、既存の車両には努力義務を課す。

 基準では1編成当たりの座席数が1001席以上の場合、6席とした。500〜千席の新幹線は4席とし、500席未満の秋田、山形や九州は3席を確保する。

 JR各社は対応車両の製造や改良を順次進める。赤羽一嘉国交相は記者会見で「計画的に導入が進むよう、取り組みを注視したい」と述べた。


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