処分方針の月内決定見送り 福島第1原発処理水で政府 海洋放出、調整に時間

東京電力福島第1原発

 東京電力福島第1原発の汚染水を浄化した後の処理水の処分方針について、政府は今月中の決定を見送る方針を決めた。複数の政府関係者が23日、明らかにした。既に福島県内の自治体などに海洋放出を前提にした説明を始め、閣僚会議で正式決定する構えだったが、調整に時間を要する見通しになった。

 梶山弘志経済産業相は記者会見で「具体的な決定のタイミングをお伝えできる段階にはない。丁寧に事を運びたい」と語った。方針を決める閣僚会議が27日にも開かれるとの報道が一部であったことは「27日に政府方針の決定はしない」と否定した。


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