大学教員の不起訴不当 オブジェ火災、再捜査へ

東京・明治神宮外苑のイベント会場で、男児が死亡した火災現場を調べる捜査員。後方は燃えた木製オブジェ=2016年11月

 東京・明治神宮外苑のイベント会場で2016年、木製オブジェが燃え、中で遊んでいた幼稚園の男児=当時(5)=が死亡した火災で、東京第5検察審査会は19日までに、業務上過失致死傷容疑で書類送検された日本工業大(埼玉県)の教員を不起訴とした東京地検の処分について「不起訴不当」と議決した。1日付。地検が再捜査する。

 火災は16年11月6日、日本工業大の学生らが展示したジャングルジム型のオブジェで発生。大量の木くずで装飾された内部で投光器の白熱電球が点灯したまま放置され出火し、男児が焼死した。

 議決は「教員は危険性を指導すべきなのにしなかった」などと指摘した。


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