安保法違憲訴訟、原告が敗訴 前橋地裁、全国7件目の判決

 集団的自衛権の行使を可能にした安全保障関連法は違憲で、平和的生存権などが侵害されたとして、群馬県の住民ら約200人が国に1人当たり10万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、前橋地裁は1日、請求を棄却した。

 弁護士らでつくる「安保法制違憲訴訟の会」の呼び掛けで、全国の計約7700人が22の地裁・支部に起こした集団訴訟で7件目の判決。これまでいずれも住民側が敗訴している。

 渡辺裁判長は判決理由で「わが国が武力行使の対象とされている事実は認められず、戦争とテロ行為に直面する危険性が現実化しているとはいえない」と述べた。


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