クウェート首長にナワフ氏 中立外交路線は維持へ

 【イスタンブール共同】中東の産油国クウェートのサバハ首長が29日に死去したことを受け、弟のナワフ・アハマド・サバハ皇太子(83)が30日、国民議会で宣誓し、首長に即位した。クウェートの国営通信が伝えた。

 サバハ氏はサウジアラビアとカタールとの断交で分裂したアラブ湾岸諸国の仲裁役を担い、サウジとイランの対立でも中立的立場だった。穏健な外交方針は維持される見通しで、ナワフ新首長は30日「(サバハ氏の)賢明な助言を記憶にとどめる」と述べた。

 ナワフ新首長は1937年、クウェート市生まれ。国防相などを経て2003年から内相兼第1副首相。06年2月に皇太子即位。


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