2020年9月30日 05:35 | 無料公開
JPモルガンの本社前に設置されたロゴ=ニューヨーク(ロイター=共同)
【ニューヨーク共同】米商品先物取引委員会(CFTC)は29日、貴金属相場で不正な取引を行ったとして、米金融大手JPモルガン・チェースに約9億2千万ドル(約970億円)の支払いを命じたと発表した。CFTCの制裁金では過去最大という。
JPモルガンのトレーダーは少なくとも2008年から16年に、約定するつもりのない金や銀、プラチナなどを売買する注文を出し、キャンセルして市場価格を操作しようとしていた。こうした不正取引は「スプーフィング」と呼ばれる。
米メディアによると、JPモルガンの元トレーダー4人は昨年、スプーフィングに絡む犯罪で刑事訴追された。