紀州のドン・ファン、文書不開示 遺産寄付巡り、和歌山県田辺市

 和歌山市の市民団体「市民オンブズマンわかやま」は29日、「紀州のドン・ファン」と呼ばれた和歌山県田辺市の元会社社長野崎幸助さん=当時(77)=から、市が遺産約13億円の寄付を受け取るために必要な関連費についての文書を市に開示請求し、大部分が不開示だったと発表した。不服として同日、市に審査請求書を提出した。

 野崎さんは2018年5月に急性覚醒剤中毒で死亡した。市によると、野崎さんの遺産約13億円を全て市に寄付するとの遺言書を市が確認したとされる。市の20年度当初予算に、市が遺産の受け取りに必要となる弁護士委託費など関連費約1億1700万円を計上した。


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