バター輸入枠30%削減、農水省 外食の需要低迷で在庫増

 農林水産省は25日、2020年度のバター輸入枠を当初計画の2万トンから30%削減し、1万4千トンにすると発表した。新型コロナの影響で外食の需要が落ち込み、業務用の国内在庫が積み上がっているため。

 農水省によると、毎年1月に年度の輸入枠を算出し、5月と9月に検証する現行の運用体制になった17年度以降、バターの輸入枠削減は初めて。

 一斉休校などによる生乳廃棄を避けるため、今年4〜5月に国内のバター生産量が増えた。外食や土産物向けの需要が減り、7月末の在庫は前年同月比41%増の約3万9千トンと、00年10月末以来約20年ぶりの高水準になった。


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