主食用米の価格下落に懸念 JA全中会長、需要減少

インタビューに答えるJA全中の中家徹会長

 全国農業協同組合中央会(JA全中)の中家徹会長(70)は23日までに、共同通信のインタビューに応じ、新型コロナウイルス感染拡大の影響について「飲食店の休業や外食自粛で、予想以上に主食用米の需要が減っている」と話し、供給過剰で2020年産の主食用米の価格が下落する可能性に強い懸念を示した。

 JA全中は外食需要の減少により21年6月末で在庫が229万トンに積み上がると推計。20年産のうち約20万トンを来年の秋以降に販売する方針だ。中家氏は豊作などで主食用米の価格が下落した14、15年を念頭に「来年、再来年の状況も非常に不透明だ」と強い危機感を口にした。


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