被爆75年、広島平和式典 核禁止条約の締約求める

原爆慰霊碑の前で手を合わせる人たち=6日午前4時39分、広島市の平和記念公園

 広島は6日、被爆から節目となる75年の「原爆の日」を迎え、広島市中区の平和記念公園で午前8時から「原爆死没者慰霊式・平和祈念式」(平和記念式典)が営まれた。松井一実市長は平和宣言で、3年前に国連で採択されたものの発効していない核兵器禁止条約について、日本政府に「締約国」となるよう訴えた。

 条約を巡っては被爆者団体などから、強い言葉で批准を政府に求めるよう要望が出ていた。松井市長は宣言で「政府には核兵器禁止条約への署名・批准を求める被爆者の思いを誠実に受け止めて同条約の締約国になってほしい」と述べた。


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