アップルへの1兆円追徴は無効 EU裁で欧州委が敗訴

ルクセンブルクの欧州連合(EU)司法裁判所=2015年10月(AP=共同)

 【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)司法裁判所・一般裁判所(ルクセンブルク)は15日、米アップル子会社2社に対するアイルランド政府の法人税の優遇措置について、違法な国家補助と認定し同国に最大130億ユーロ(約1兆6千億円)に利息分を加えた額を追徴課税させたEU欧州委員会の決定を誤りとし、無効とする判決を下した。

 欧州委の敗訴は、徴税強化や不正競争防止などの側面から米系巨大IT企業を締め付ける政策への打撃に。米スポーツ用品ナイキ関連会社や、スウェーデン家具イケアに対するオランダの優遇税制が違法か否かを巡り、欧州委が進めている調査に影響を与える可能性もある。


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