日銀、大規模緩和を維持 景気判断「極めて厳しい」 20年度物価0・5%下落

金融政策決定会合に臨む黒田総裁=15日午前、日銀本店(代表撮影)

 日銀は15日、2日目の金融政策決定会合を開き、短期金利をマイナス0・1%、長期金利を0%程度に誘導することを柱とする大規模な金融緩和策の維持を決めた。新型コロナウイルス感染症で業績が悪化した企業への資金繰り支援策を続けることも確認した。

 会合後に公表した「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」で、6月に示した「極めて厳しい状態にある」との景気判断を維持した。

 2020年度は、実質国内総生産(GDP)の成長率はマイナス4・7%、物価上昇率はマイナス0・5%になると予測。21年度以降は成長率、物価上昇率ともにプラスに転じるとの見通しを示した


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